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エキスパンションジョイント

2022年03月25日

エキスパンションジョイントとは、構造体が相互に力学上有害な影響を及ぼさないようにするため、構造体を力学的に分離した接続部分という。

L型・T型などの平面形の複雑なもの等は、地震力が作用したとき、各部の振動性の相違から、一体として振動しない場合、その接続部分に応力が集中して被害を受けやすい。また長方形でもあまり細長い建物は剛性が不均一となり、水平荷重による水平変位は端部より中央部の方が大きくなる。このような場合はエキスパンションジョイントを採用して構造的に切り離して単純化する。

●エキスパンションジョイントを設けた場合には、建築物を複数個の独立した構造に分けて構造設計を行うことができる。

●全長が長く、外部に露出している鉄骨架構においては、温度変化による伸縮やコンクリートの乾燥収縮に対応するため、架構の中間にエキスパンションジョイントを設けるなどの配慮をする。